軽量鉄骨造・LGS造 賃貸住宅用語集
軽量鉄骨造・LGS造とは、鉄材の厚みが6mm未満の鋼材を柱や梁に使用した建物のことです。
木造の柱や梁を小さい鋼材に置き換えた作りで、通常は2.3mmから3.2mmのほど厚みがある鋼材を使用します。
木造よりも軽量で強度や寸法が安定しているので、安定した性能を発揮しやすいという特徴があります。
軽量鉄骨造・LGS造は、地震に対しては安定した性能を発揮します。
木造よりも若干ながら軽量で、接合部分もしっかりしているので、地震には比較的強くなります。
ただ火災に対しては、軽量鉄骨造・LGS造と木造は一長一短です。
鉄自体は燃えないのですが、鉄の温度が上がると一気に強さが無くなるので、火災の熱による倒壊の危険性が大きくなります。
木造は表面が燃えやすいものの 芯まで燃えるには時間がかかるので、柱や梁は燃え残ることが多いのです。
下階や両隣へ音漏れしやすいところは、軽量鉄骨造の大きな弱点といえます。
鉄骨部分が振動を伝えやすく、壁や床も薄いのでどうしても音が漏れやすくなるのです。
物件によっては、木造よりも音漏れが気になることもあります。
軽量鉄骨造・LGS造は、錆やすいという点にも注意が必要でしょう。
鉄部分は結露しやすく、その水分によって錆が進みやすい傾向があります。
最近の軽量鉄骨造・LGS造は鉄を錆びにくくする亜鉛メッキが施されていますが、古い賃貸物件では要注意です。
軽量鉄骨造・LGS造も、1981年以前の建物は地震に対する強さの点では注意が必要です。
それ以降の建物であれば、地震に対する強さの点ではおおむね安心できます。
そこで1981年までに建てられた物件については、耐震診断と呼ばれる建物の地震に対する強さの診断や、耐震補強と呼ばれる建物の地震対策が行われていることを確認したほうがいいでしょう。