ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法 賃貸住宅用語集
ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法とは、木の枠に合板を貼り付け板を作り、それを床や壁や天井とする作りの建物です。
通常使用される木の枠材が2インチ×4インチなので、ツーバイフォー工法や2×4工法と呼ばれます。
(壁中の断熱材の厚みが必要な地域では、2インチ×6インチ以上の枠材を使うこともあります。)
枠を組んで壁とするので、枠組壁工法という呼び方もあります。
同じ木造でも、在来工法とはかなり性格が異なります。
枠と合板で作り組み合わせるので、隙間が少なくなり気密性が高い建物となります。
その分、断熱性能も高めとなる傾向もあります。
建物の強さの点でも、ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法はかなり優秀です。
部屋の広さに制限が付く代わりに、強度が高い壁で仕切られる形になるので、建物全体の強さも高まります。
さらに使用する木材も少なくて済むという、性能面では優れた工法でもあるのです。
地震や火災に対しても、他の材料を使用した建物とほとんど違いはありません。
防火性能のある外壁や燃えない屋根、燃えにくい内壁や天井に覆われるので、火災にはかなり強くなっています。
木造の在来工法よりも隙間が少なく、木部分に火が入り込みにくいので、火災には比較的強い工法なのです。
下階や両隣へ音漏れしやすいところは、ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法の弱点といえるでしょう。
木造の在来工法よりも隙間はなく音漏れも少ないのですが、他の構造と比べると、壁や床自体が薄くて軽いので音が漏れやすいのです。
ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法の弱点は、床に段差が生じやすい点です。
床一面を同じ高さで作ることが基本なので、畳とフローリングの間に段差が生じやすくなり、建具の敷居が出っ張ることもあります。
その為に、バリアフリーにはしにくい構造となります。
また床を支える梁が、天井面に出てくることもあります。
ツーバイフォー工法・2×4工法・枠組壁工法は、1974年に日本に導入された工法です。
耐震性能の要求が高くなった1981年までに作られた建物は少ないはずなので、賃貸物件の地震に対する強さについては、まず問題は無いでしょう。
元々強さに余裕がある構造なので、1981年以前の物件でも地震に対する強さが不足することは考えにくいのです。